バフンウニの後期発生

理科の教科書にも載っているプルテウス幼生が、どのようにしてあのトゲトゲのウニになるのでしょうか?

ウニ3

 まず、原腸先端部の両側に形成されていた体腔嚢は、それぞれ前房と後房に分かれ、さらに左側の前房からは水腔軸腔が形成される。また、左脇腹部分の表皮が陥入して羊膜陥が形成される。その後、羊膜陥の陥入はさらに進み、陥入口は細くくびれ、羊膜陥の先端部は広くなって水腔に覆いかぶさる。これにより、将来の成体ウニのもととなるウニ原基ができる。このウニ原基には、成体と同じ五放射相称な構造が観察される。
 6腕プルテウス幼生以降、体桿が短くなり、体の後端部が平らになっていく。背弓はさらに前方に伸長し、第7・第8の腕(口前腕)を形成し、8腕プルテウス幼生となる。また、後背腕と口後腕の基部が盛り上がってその部分に繊毛が密集し、繊毛帯(前繊毛帯と後繊毛帯)ができる。


ウニ4

 ウニ原基内に、5つの第一管足が観察できるようになる。この第一管足は、変態後の稚ウニが移動するのに必要な器官である。その後、ウニ原基は成長して大きくなり、成体ウニの特徴である棘の原基も観察されるようになる。


ウニ5

 ウニ原基内の棘は伸長し、第一管足も大きくなって動くようになり、徐々にウニらしくなってゆく。大きく成長したウニ原基は、幼生の内臓を押しやり、幼生の体は歪んでくる。変態期には、第一管足が幼生の体を突き破って対外に出る。この状態で、幼生の体を横(左側が下)にし、第一管足で底面を歩きはじめる。最終的には幼生の体はなくなり、可愛らしい稚ウニとなる。